資料1

 帝国については、取り敢えずコチラをご覧いただくとして、まずは大きな背景、あるいは壮大なネタバレをさせていただきます。

それは、

「三浦糸按」という少女が「帝国世界そのものである」ということです!

 結論だけを先に述べると、彼女が「死亡する」、「狂気に陥る(SAN値0)」、「お釈迦様のように悟りを開いてしまう」といった、様々な「人として究極的な状態」に陥ってしまうと、「世界そのものが変容」してしまいます。大抵の場合は「消滅」することになるでしょう。特殊宙域観測者によれば、実際これまでに数億回は消滅しています。

 シナリオの内容が、世界大戦だったり、ラグナロクを迎えるものであったり、どれほど壮大なものであり、どれほどクライマックス場面を迎えていたとしても、彼女が死亡した瞬間、「世界は消滅しました」となって終了してしまうということです。

 彼女がまったく登場してこないシナリオでは、ほとんどの場合この点について気を配る必要はありません。しかし彼女がパーティのメンバーに入っていたり、あるいはシナリオにおけるプレイヤーの行動範囲に彼女が存在している場合には、彼女の状態に対して注意を配ることを決して忘れないようにしなければならないでしょう。 ※GMが現在のゲーム進行にうんざりしていて、「早くプレイを終わらせてピザを食べにいきたい」と考えていた場合、彼女が死亡するような誘導をして、ゲームを早く終わらせようと考えるかもしれません。つまり、もしかするとGMにも気を配らなければならないかもしれません。

「凄く……珍しいです。」

 三浦糸按と世界の関係について解説しておきます。彼女は、この表現が妥当かどうかわかりませんが「ヨグ=ソトースの娘」です。娘といっても人間の親子関係ということではなく、「ヨグ=ソトースが要因となってで誕生した存在」程度の意味です。しかし、このような事態そのものは、私達の時間軸からすれば「ここ数百億年でもっとも奇跡的な偶然の産物」と言うことができるでしょう。

「ヨーグルトソースとは関係ありません。つまりチチヤスとも無関係です。」

 ヨグ=ソトースは、クトゥルフ神話に登場する邪神で、神々によってあらゆる時間と空間が接する内側に閉じ込められているとされています。地球上でもたまに呼び出されて、邪悪な子供を設けたり、文明を滅ぼしたりと、とんでもない「悪さ」をしでかしています。一般的には邪神とされていますが、それはある時代の一部の種族から見た場合の価値観でしかありません。人間を遥かに超える力を持つ存在が神と認識されることは多いですが、ヨグ=ソトースほどの神になると邪神というよりも「力あるいは働き」と言った認識の方がより真実に近いかもしれません。

 例えば「原子力」という「神」は、原子爆弾として顕現した場合は「邪神」ですが、「原発」としてみれば、人類に益をもたらす神と見ることもできます。ヨグ=ソトースも「全ての時間と空間に働きかける力」と見た方がより正確かもしれません。実際、その力を呼び出して怪物を生み出すことによって破滅を招く種族もあれば、宇宙の中にはヨグ=ソトースの力を使ってワープ航法を実現している種族も存在しています。

「つまり何度も生まれ変わる世界。噴出する矛盾も、これを口にすれば即解決!」

 さて、そんなヨグ=ソトースの働きがあるとき三浦糸按という少女の上に顕現しました。そのお語はまたどこかで語られることもあるでしょう。ここではその結果だけをお話したいと思います。まずヨグ=ソトースの顕現によって、その時の「世界」は消滅しています。あるいは三浦糸按の中に内包されたと言うべきかも知れません。

 その瞬間から「世界=三浦糸按」という事態が発生するようになり、以降、幾度となく世界の生成と消滅を繰り返しています。帝国世界は、宇宙の観測者からは歪んだ時空に明滅を繰り返す特異点として認識されるでしょう。ただ三浦糸按当人を含め「帝国世界」の中にいる存在にとっては、世界は普通に「世界」です。仮に誕生したばかりの「帝国世界」であっても、中の存在にとって「世界」とは、ビッグバンに始まって永遠の未来へ続くものと認識されています。

 プレイヤー視点から彼女を見た場合、能力・スキル・環境に恵まれているというだけで、非常に優秀ではあるとはいえ人間を逸脱するところはどこにも見られません。実際、彼女は普通に恋をし、結婚して子供を授かり、孫に囲まれて静かな最後を迎える、といった人生(世界)を数えきれない程繰り返してきています。というわけで、彼女は切られれば血が流れますし、心臓を撃ち抜かれたら即死してしまいます。もしゲーム上で、彼女の特異性が顕現するとしたら、特殊能力を持つ者が、例えば「霊視」的な行為を彼女に対して行った場合です。その場合、行為を行った者はクトゥルフ神話TRPGで言うところの1D100のSANチェックに相当するペナルティを受けることになるでしょう。ただし、彼女と関わりを持ったことがある人であれば、彼女の無意識レベルの働きによって「霊視」が妨害されるために成功することはないでしょう。それは妨害というより、実際には彼女の慈悲と言った方が良いかも知れません。

 妖異対策局のメンバーは、基本的に戦闘力が非常に高く、装備もかなりのものを揃えることができる為、彼らが参加する場合、戦闘メインのシナリオになることが多いでしょう。ただしメンバーは公務員でもあるので、その活動は政治状況に左右されることも多いようです。妖異対策に対して懐疑的・消極的な政権の時には、十分な予算が回ってこないということもあるかもしれません。またいくら戦闘力が強いと言っても、それはあくまでも人間基準であり、邪神と呼ばれるような存在の前では塵芥よりも小さな存在であることをお忘れなく。 [起フェーズ] プレイヤーの紹介・依頼受注

帝国妖異対策局に、帝都で発生した事件の調査依頼が来ます。 局長の判断で、調査にあたる人物の選定が行われます。 プレイヤーが外部の人間の場合、この時、対策局から声が掛かったりします。 [承フェーズ] 合流・探索 この段階ではほとんどのプレイヤーが合流を終えています。 事件の捜査活動を行います。 [転フェーズ] 核心問題との対面やボス戦等 事件の核心に辿りつき、ボスキャラとの戦闘を行ったりします。 [結フェーズ] 締めくくり 事件の全容の統括、後日談を満喫します。

「まぁ、まずは落ち着いてこれをみてくれたまい。走行中の車が熊を跳ねちまったわけだが、熊は何ともない感じでそそくさと去っていったんだ……。なっ。妖異を相手にするってことは、こいつらと対峙するってことなんだぜ」(月刊「妖異」の編集長 ムー・大柴さん34歳独身)

 一般人は、まさに現実世界の私達と同じくらいに一般人です。妖異に遭遇した場合、大抵の場合なすすべもなく一方的になぶり殺されてしまうでしょう。インターネットで「ヒグマ 恐怖」で検索してみてください。妖異と出くわすということは、それと同等以上の危機的状況にあるということです。もし邪神と呼ばれる存在に出会ってしまった場合、彼らの姿を見ただけで発狂死してしまうかもしれません。このことからもわかるように、基本的に一般人のシナリオは「生き残る」ことがメインになってきます。

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(僕みたいに可愛い妖異もいるよ!人なんて食べない!食べないよ!あんまり……)

 妖異と言っても幅広いのですが、基本的にプレイヤーがロールすることができるのは、人間や鬼に近い存在の妖異か、あるいは帝国侵略や破壊を目論む外界勢力の工作員です。後者は、人間かあるいは鬼のような種族かもしれませんが、帝国破壊活動のために本物の「妖異」と手を組むこともあります。妖異のシナリオでは、大抵の場合、特定の人物の殺害や破壊活動が目標となります。帝国の警戒網をかいくぐり、妖異対策局のメンバーを相手に戦うことになるでしょう。